アルファマ 

アルファマ
自分の作品を全部写真撮りしておく作家って結構いるんだけど、僕はほとんど撮ってない。最近は、ブログやホームページに載せるために自らデジカメで下手な撮影をすることもあるけど、古い作品はまず皆無と云っていいんじゃないかな!!


ところが<来週アトリエの引越しをするために>荷物を整理していたら、押入れの奥から9年前の展覧会に出品した大作の写真が出てきたんだ。この作品は、僕の代表作の一つなんだよ。


会場は東北の某百貨店の美術画廊、写真に写っている塩釜のお客様の家のお玄関<随分大きいと思う>に飾ってあるらしいんだ。作品はリスボンの旧市街のアルファマを描いたもので縦80号もある。百貨店に並べる作品としては僕にとってはかなり大作なんだ。注文で120号とか描くことは時々あるけど、今は公募展にも出品してないから80号でも時々しか描かないね。


この頃はポルトガルに嵌っていて、よく通っていたっけな!!アルファマリスボンでも一番古い地区で、もうボロボロになっているんだ。だから今は貧民街になっていて、お年寄りとノラ猫ばかりがやたらと多く・・・。<治安が悪いからあまり近づくな>ってホテルのフロントマンからもいわれるくらいなんだ。でも、道を<階段や坂道が多い>歩いていると、すれ違う人たちはみんな<オラ>って大声をかけてくれるし、ふと建物の上の方を見上げると、窓辺に老婆が腰掛けて編物なんかしていたりして感じがいいんだ。老婆の側にはやっぱ猫がいて・・・。僕が老婆に向かって<オラ>って声を掛ると<オラ>って必ず返事が返ってくるし、時には<オレンジ>なんかを放り投げてくれたりもするんだ<僕が汚い格好をしているからかなあ>。でも、僕はこういう肩と肩とが触れ合うような細い裏路地何かが好きなんだ!


この<絵>の主人公ともすれ違いざまに挨拶を交わし合ったんだけど、階段を下り切って振り返りざまに僕は思わず<オラ>ってまた声を掛けてしまったんだ。老婆は振り返って、皺くちゃな笑顔で<オラ>って優しく答えてくれたよ。坂道の多いリスボンでは、こんな老婆も大きな荷物を持って毎日こんな急な階段を登って行くんだね。


こういう笑顔が僕は美しいと思うんだよ!!

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コメント

縦145センチもあるからね!!

僕の初期の代表作の一つなんだ。

本当に大きな絵ですね。
窓から見える風景かと思いました。

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